椎間板ヘルニアの診断 医療機関に行く前に自己診断が可能【肩こり腰痛】N0_18 椎間板ヘルニアの診断について

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【肩こり腰痛】N0.18 椎間板ヘルニアの診断について

椎間板ヘルニアの診断方法はどのようなものがあるのでしょう?

椎間板ヘルニアは、椎骨と椎骨の間にあってスポンジのようなクッションの役割を果たしていたものが、外部からの圧力や歳を取って劣化することなどが原因で椎間板の内部にある髄核が外に押し出されたりして椎間板が変形し、神経に触れて痛みを生じるのが一般的ですから、画像診断、特にMRIが一番有効といわれています。

■医療機関に行く前に自己診断が可能

腰が痛くなって原因が分かれば少しは安心できます。椎間板ヘルニアは特徴的な病態がありますので、予め自己診断を試みることも一つの方法です。

○次のような症状が出ると、椎間板ヘルニアの確率が大きいと言われています。

・痺れが頻繁にお尻に出る
・靴下などを履いたりする時に体を前に曲げると痛みが走る
・足首が思ったとおりに動かない。足首で立つことができない
・痛みが腰だけでなく、お尻りや大腿あるいは足指にも出ることがある
・足の重だるさや冷たさを感じることがある

椎間板ヘルニアは、腰椎の周辺を通っている神経が圧迫されることが原因で起こることが多いので、痛む部位が広範囲にわたることが特徴的です。腰痛に伴い太ももや足指まで痛む症状は椎間板ヘルニアである可能性が高いと言えます。

■医療機関で行う診断法

各医療機関の専門医により異なることはありますが、通常行われているのは「神経学的・理学的診断」と「画像診断」です。

○神経学的・理学的診断

神経学的・理学的診断は、医師の視診や触診による検査です。
患者が安静な状態で、筋力や感覚に異常がないか綿密に検査します。皮膚感覚に異常がないか、筋力は低下していないか、麻痺が出ていないかなどのテストです。膝頭を軽くたたいて反射運動が正常かなども調査します。
SLR(Straight Leg Raising)テストといって、患者が膝を伸ばした状態で下肢が何度上がるかという検査も行われます。

○画像診断

MRI(磁気共鳴影像法)の画像診断装置を備えている医療機関であれば、MRIを中心として診断が行われているようです。MRIであれば、椎間板ヘルニアが起こっていると、ヘルニアの影響で脊柱管が細くなっていたり、神経に影響を及ぼしている状況を確認できます。。その他に、X線撮影、CT検査、脊椎造影、椎間板造影や神経根造影などの検査が行われています。造影検査はレントゲンでも写る液体を注入してX線やCT撮影をするものです。
脊髄腔や神経根あるいは椎間板はX線に写りませんのでこのような方法が取られます。


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