医療機関におけるぎっくり腰の治療 【肩こり腰痛】N0_10_ぎっくり腰の治療について

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【肩こり腰痛】N0.10 ぎっくり腰の治療について

ぎっくり腰の治療にはどのようなものがあるのでしょう?

ぎっくり腰になっても、人間には免疫力がありますので、通常は湿布や鎮痛剤で2~3日もすれば少し痛みは残っても動けるようになります。でも、中にはぎっくり腰に見舞われた瞬間から強烈な痛みのために動けなくなり、専門医療機関の受診が必要になることもあります。医療機関では、どのような治療が実施されているのでしょうか?

■医療機関におけるぎっくり腰の治療

ぎっくり腰の治療は多種多様ですが、病院などでは「理学的検査」「神経学的検査」「画像診断」などの検査結果に基づき「保存療法」か「手術」が選択されます。
「保存療法」は人間が持つ自然治癒力を利用したもので、一時的に腰の痛みを止めて回復力に期待して腰痛を治すことを目的としています。「薬物療法」や器具等を使った「リハビリ」あるいは注射を利用した「神経ブロック」や「温熱療法」などがあります。
保存療法では改善しないと診断したときは「手術」が選択されます。

①検査

・理学的検査は、患者の姿勢・脊椎のカーブ・歩き方などを視診で行います。それから触 診で患部を調査します。
・神経学的検査は、問診や触診により脊椎・腰・下肢の動き・痛みが出る体位・痛みや痺 れの確認・神経学的な障害の有無などを検査します。
・画像診断では、レントゲン検査・X線CT検査・MRI検査・脊髄造影検査・椎間板造影検査 などが必要に応じて行われます。

これらの検査で腰痛を起こした原因が分かれば、その原因に対応した治療が可能になりますが、原因を特定できる確率は15%に過ぎません。従って、初めは次のような保存療法が行われることが多いです。

②薬物療法

・薬物療法は、薬の効能・効果を利用して、一時的に腰の痛みを緩和するものです。
・「内服薬」と「外用薬」を利用するものに分かれ、内服薬は主に消炎鎮痛剤や筋弛緩剤 などが用いられ、ストレスなどが関係している場合は精神安定剤や抗うつ剤などを処方 することもあります。外用薬は湿布や軟膏などを腰などに塗布するものです。
・場合によっては「注射」や「点滴」が利用されることもあります。
・その他の薬剤として、漢方薬やビタミン剤などが用いられることもあります。

③器具等を使ったリハビリ

・腰から下に錘をつけて引っ張る「けん引療法」や温めて血流を促進させる「温熱療法」 などさまざまなものがあります。鍼灸や整体なども入ります。

④神経ブロック

・痛みを生じている周辺の神経や神経の周辺に、注射を利用して局所麻酔液を注入するこ とで腰の痛みをとめるものです。いわゆる「痛みどめ注射」です。

これらの治療で改善が見られない場合は、手術になります。


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