【肩こり腰痛】N0_41 ストレッチの目的と種類について

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【肩こり腰痛】N0.41 ストレッチの目的と種類について

腰痛対策のストレッチはどのような目的や種類がある?

ストレッチは、1960年代の米国スポーツ科学の理論に基づいています。筋肉を良好な状態にしたり、ストレスを解消して腰痛を防ぐなどの目的がありますが、実践方法は大別して3種類になります。

■ストレッチの目的と効果

○ストレッチとは

・ストレッチは英語の stretch からきていますが、「伸ばすこと、背伸びすること」などの意味があります。
・ストレッチという言葉が使われ始めたのは米国で発表されたスポーツ科学に関する論文の中でした。これは1960年代のことで、その後、1975年に「STRETCHIG(ストレッチング)」という著書がボブ・アンダーソン氏により発刊され、その中で提唱された静的ストレッチが注目を浴びて、急速に普及したといわれています。
・ストレッチを簡単に言えば、「体のある部位の筋肉を伸ばすこと」です。日本語では昔から準備・整理体操と呼ばれていた言葉がこれに近いと思われます。

○ストレッチの目的と効果

・ストレッチの目的は「筋肉を伸ばすことにより筋肉の緊張を緩和し、血流や代謝機能を向上させて疲労物質を排除することでコリや痛みを和らげる」ことにあります。
・このストレッチを行うことで、筋肉の緊張が緩和されるだけでなく、神経の緊張も緩和されます。筋肉に備わっているセンサーから神経を通じで信号が発せられ、それを受けた脳が身体を緊張させたり弛緩させたりしますので、コリや痛みで緊張が持続的に続いていた状態から解放されます。

■ストレッチの種類

○ストレッチは大別して「スタティック・ストレッチ」「ダイナミック・ストレッチ」および「PNFストレッチ」の3種類があります・

・スタティック・ストレッチは静的ストレッチとも呼ばれています。スポーツをしている人は終わった後クーリングダウンというゆっくりした動きで筋肉を伸ばすストレッチを経験したことがあると思いますが、ゆっくりと筋肉を伸ばして緊張を緩和することを目的としています。反動や弾みなどはつけません。

・ダイナミック・ストレッチは動的ストレッチとも呼ばれています。関節の周囲にある筋肉を滑らかにすることを目的としていますので、運動前のウォームアップなどで行うことで、怪我などを防ぐことができます。関節の可動域の拡大のために、腕や足などをさまざまな方向に伸ばしたり回したりします。

・「PNFストレッチ」のPNFは英語の Proprioceptive Neuromuscular Facilitation のイニシャルを取ったもので、日本語では「固有受容性神経筋促通法」と訳されています。
元々は米国で脳障害者のリハビリに開発されたもので、上記2つのストレッチよりも前の
1940年代に誕生しています。

筋肉に刺激を与えると収縮しますが、収縮した筋肉を今度はストレッチで伸ばします。
この動作を繰り返し実行することで、運動障害を起こした脳血管障害者などの神経を刺激して運動能力を高めることを目的としています。
上の2つのストレッチとは異なり、筋肉が急激に伸びたときに危険を感じて元に戻ろうとする伸張反射を利用したストレッチです。

例えばスポーツ前の柔軟体操で、貴方が足を伸ばして座って誰かに背中を押してもらうときにそれに反発するように背中を起こそうとします。この動作を10秒程度行った後に、しばらくリラックス状態を保ち、それから一人で再び前屈すると、誰かに背中を押してもらった時より深く前屈することができます。このストレッチは柔軟性と筋力の強化にも効果がありますので、運動障害のリハビリだけでなくスポーツでも取り入れられています。
ただ、ほとんどの場合パートナーが必要です。


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