【肩こり腰痛】NO_1_腰痛の原因について

記事上

 

腰痛はなぜ起こるのでしょう?

腰痛が骨や椎間板の変形などだけで起こると思っていませんか?腰痛を起こす原因は多種多様で、確実に腰痛の診断ができているのは、現在のところ15%に過ぎません。貴方が腰痛を心配しているのであれば、腰痛が起こる原因を理解することがその予防や適切な治療につながります。

■腰痛を引き起こすと考えられている原因

腰痛は大きく分けて「急性腰痛」と「慢性腰痛」があります。

○急性腰痛の原因

急性腰痛には、①体の組織がダメージを受けて起こるものと、②ストレスなどの精神的・心理的問題が引き金になって突然痛みを感じるものがあります。

①の代表的なものは「ぎっくり腰」があげられます。ぎっくり腰の原因は突き止められて いませんが、腹部の筋肉・関節・椎間板など腰を支える機能が低下して、何かの動作で 発症することが多いです。スポーツや自動車・自転車などの事故で急性腰痛が起こるこ ともあります。
②の場合は、腰の部分には異常がないのに突然腰に痛みを感じるケースです。近年、スト レスなど精神的な問題が病気に悪影響を及ぼすことが解明されつつありますが、原因が 特定できないため「非特異的腰痛」と呼ばれています。

○慢性腰痛の原因

慢性腰痛は、腰痛状態が続くか時には状態が良くなったりするがまたすぐ悪い状態に戻ってしまうなどの期間が3ヶ月以上続く場合をいいます。現在、慢性腰痛を引き起こす原因になると考えられているのは次のようなものです。

①腰椎と腰椎のクッションの役割をしている「椎間板に異常」があり、お辞儀などで腰に 痛みを感じることが多い。
②脊椎の後方にあり、椎間板と一体になって脊椎を動かしている左右一対の「椎間関節に 異常」があり、後ろに反ったときなどに腰痛を感じることが多い。
③腰を支える「筋肉に異常」があり、長い間前かがみで作業をしている時などに腰痛を感 じることが多い。
④5対ある「腰神経の異常」で、ピリピリしたり痺れるなどの腰の痛みを感じる。
⑤変形性脊椎症などで「骨に異常」があり、腰に痛みがでる。
⑥「非器質性腰痛」で、ストレスなどの精神的・心理的要因が絡んで、腰痛になった要因 が特定できないもの。

などです。
がんなど内臓の病気でも周辺の腰神経に影響して腰痛がでたり、逆に変形性脊椎症でも腰に痛みがでないこともありますので、専門医でも腰痛の診断は難しく、正確な診断ができるのは15%程度に留まっています。


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