腰椎すべり症とその予防策【肩こり腰痛】NO_2_腰椎すべり症について

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【肩こり腰痛】NO.2 腰椎すべり症について

腰椎すべり症とその予防策

「若い時は腰が痛むことなどなかったのに、50歳を過ぎたら年に1~2回腰痛に悩ませれるようになった」あるいは「若い時にスポーツで腰を痛めたが、その後は何も支障がなかったのに、年を取ってきて時々腰が痛む」ようなことがあれば、腰椎すべり症の可能性があります。すべり症とは何か、どうしたら予防できるのかについて取り上げます。

■腰椎すべり症とは

腰椎すべり症には、「腰椎分離すべり症」と「腰椎変性すべり症」の2種類があります。

・腰椎分離すべり症は、若い時に激しい運動を反復するなどで疲労骨折を起こした部分が 完全にくっついていないで腰椎分離症になっていたのが主な原因で起こる症状です。
若い時は腰椎のクッションとなる椎間板や腰椎を支える筋肉などの能力が高いですから 腰椎が分離していてもそれを補完して特に痛みなどが出ずにいたのが、年齢を重ねるに 従って椎間板が変性したり筋肉が衰えて、すべり症状がでることから腰椎分離すべり症 と呼ばれます。

・腰椎変性すべり症は、若い時にスポーツや交通事故などで腰を痛めたことがないのに、 40~50代になると腰痛がでる場合に疑われる症状です。年を取ることにより椎間板が変 性し、クッションの役割が衰えて椎間板がすべってずれてしまうものです。

■腰椎すべり症がもたらす影響

・腰椎すべり症になると、腰痛がでる可能性があります。その他に坐骨神経痛が出たり、 歩いたリしている時に急に下肢が痛くなったり、しびれ・冷えを感じたりする間欠性跛 行(かんけつせいはこう)などの症状が出ることもあります。

■日常生活でできる予防策

①同じ姿勢を長時間取らない

・中腰などの同じ姿勢を取り続けると腰椎がずれてきて慢性化する可能性が高くなります ので、作業の途中で立ち上がり、背筋を伸ばしたり、ゆっくりと無理をせずに背中をそ らす動作を取り入れるようにします。
・デスクワークは腰に大きな負担がかかります。デスクワークを長時間続ける時は、円形 で平たいバランス・ボールを椅子の上においてその上に座布団を敷き執務をすると腰へ の圧力が分散されて腰痛予防になります。

②生活習慣を改善する努力をする

すべり症は椎間板が変性することにより起こりますので、変性をできるだけ遅らせるよ うにします。十分な睡眠・適度な運動・栄養バランスがとれた食生活など健康年齢を長 くする生活習慣が予防につながります。


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