腰椎すべり症になったときの処置と対応 【肩こり腰痛】N0_23 

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【肩こり腰痛】N0.23 腰椎すべり症と思われるときの対応

腰椎すべり症と思われるときの対応法は?

腰椎すべり症には、腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症がありますが、症状は似ていていずれも慢性的な経過をたどりますので、発症した時の対応方法も同じでよいと考えられています。

■自己診断をしてみよう

腰椎すべり症は急性腰痛と違って突然動けなくなるような痛みを生じることはほとんどありません。朝起きたときに腰に違和感があったり、軽い鈍痛があったりするような症状などから始まる慢性腰痛ですから悪化しないように注意しながら、腹部や背部の筋肉を鍛えていけば、腰痛などの症状をかなり減らすことが出来ます。
腰椎すべり症かどうかの判断の目安として次のような症状があげられていますので、まず自己診断をしてみましょう。

・腰を後ろに反らせたときに痛みがでる
・腰の疲労感・倦怠感・鈍痛感などがある
・長時間立ち続けたり、同じ姿勢を続けていると痛みが強くなる
・腰骨の真ん中を押すと痛い

などが主な症状ですが、時にはお尻や足が痛んだりすることがあります。この場合は、坐骨神経痛や脊柱管狭窄症などを併発している可能性がありますので、早めに医療機関で診察を受けられることをお勧めします。

■自分でできる対応法は?

自分の症状が上記のような範囲内に留まっていて、まだ医療機関に行くほどではないと判断されたときは、悪化させないためにさまざまな対応法がありますが、基本的には症状を悪化させないように配慮しながら、腹筋や背筋の強化に有益なストレッチなどを取り入れて実践していくことが再発防止につながります。

○悪化させないためには

・痛む患部をホットパットなどを利用して温める
・腰に負担がかかる動作や運動は避けて、気持ちよいと感じる動作を取り入れる
・痛みが辛いときは我慢せずに痛み止めを服用する。一時的にでも痛みを止めることは、 その後の腰痛の改善に効果があることが判明しています。
・腰をそらせすぎたりせず、体の重心を前側に置くように意識する。ただし、前かがみに なると痛みが出るときは、椎間板ヘルニアなどを併発している恐れがあるのでやめる
・太り過ぎないようにする

○腹筋・背筋を強化する簡便なストレッチ

腰椎すべり症が起こる大きな原因は、骨格を支えている腹筋や背筋が衰えて腰の骨を支えきれなくなることにあります。若い時に腰椎分離症になっても、腰痛が起きないことが多々あることを見てもこのことが分かります。中高齢者でもできると思われるストレッチを2例紹介します。実践するときは絶対に無理をしないでください。

①腹式呼吸のストレッチ

仰向けに寝て、両膝を立て、そのままの体勢で深呼吸をする。できるだけ大きく息を吸い込み、時間をかけてゆっくり細い息として吐き出す。息を吸う時間が3に対して、吐く時間は7程度の割合にする。

②腰の筋肉をほぐすストレッチ

仰向けに寝て、片方の膝を上げてきて胸の辺りで静止させ、10秒程度数える。
それからゆっくり元に戻して、反対の足で同じ動作をする。

できれば、毎日継続すると効果がでると思います。


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