腰椎すべり症の診断 問診で症状の把握をする【肩こり腰痛】N0_24 

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【肩こり腰痛】N0.24 腰椎すべり症の診断

腰椎すべり症の診断方法は?

腰椎すべり症は先天的あるいは後天的な原因で腰椎分離症になり、それが原因で腰椎すべり症になる腰椎分離すべり症と、椎間板が変性(劣化)して腰椎がすべる場合の腰椎変性すべり症の2つがあります。すべり症が引き起こす症状が重度になると、さまざまな症状がでますので、腰部脊柱管狭窄症などとの区別がつかなくなります。このため、患者からの症状のヒアリングをした上で、最終的には画像で診断するのが一般的です。

■腰椎すべり症の診断方法

○問診で症状の把握をする

どのような病気でも必ず医師などによる問診が行われますが、腰椎すべり症は慢性的な経過をたどりますので、進行してくると脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアと同じ症状がでることがあります。合併症の有無を推測する上で問診は大きな役割を果たします。

○最終診断はX線・CT・MRIなどの画像で行われる

・X線(レントゲン)は、腰椎がすべった状況や分離した状況が分かりますので、腰椎すべり症の診断に最も活用されています。整形外科専門の医療機関ならほとんど設置されていますので、早期診断に便利です。撮影は正面と側面および斜めから行うのが一般的だといいます。特に斜めからの映像は、骨の分離があるかどうか確認するのに重要といわれています。また、前屈姿勢で痛み等の症状があれば、前屈位での撮影を行う医療機関もあります。

・X線撮影だけで分離した部分が見えない場合は、CT(コンピューター断層撮影)が使われます。

・MRI(磁気共鳴影像法)を備えている医療機関は、さらに正確な診断を期すためにMRI撮影を行うことが一般的のようです。MRI撮影画像で脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなど他の疾患の有無も分かりますので、手術をする場合に有用です。

・その他に、動いているときの状態を検査するために、入院して脊髄造影を実施する医療機関もあります。また、下肢の痛みやしびれの症状は、血管性の病気である閉塞性動脈硬化症でも出ますので、その鑑別診断を行う医療機関もあります。

・さらに、変性すべり症の場合は中年以降の女性が非常に多いと言われています。ホルモンが影響しているなどの説が唱えられていますが、原因は分かっていません。しかし、女性の場合は閉経後に骨粗しょう症になるケースがかなりあることが指摘されていますので骨密度の検査をする医療機関もあるようです。

 


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